匿名ブラウザ「Tor」を利用しているのは犯罪者だけではない

接続経路を匿名化するブラウザである「Tor」は、その匿名化技術がしばしば犯罪に利用されます。

そのせいか、多くの人がTorに対して「Torは犯罪者や小児性愛者しか使っていない」と思っているようです。

しかし、EFF(電子フロンティア財団)によるとそれは誤解とのこと。Torの利用者には様々な人間がおり、決してTorの利用者は犯罪者だけではないということです。

Torを利用するのは犯罪者だけではない

EFFによると、Torは以下のような目的で様々な人たちに利用されているとのことです。

  • 活動家が検閲を回避し、匿名性を維持するため。
  • 軍隊が安全な通信や計画を立てるため
  • 家族が子供のプライバシーを守るため
  • ジャーナリストが安全な取材をするため

Torは自身のプライバシー、ひいては身の安全を守るために幅広く使われているんですね。

また、「Torが犯罪者によって悪用されるのではないか?」という疑問に関してはTor側が公式ウェブサイトで回答しています。

Torは犯罪者に悪用されませんか?

犯罪者はTorを使うまでもなく悪いことができます。彼らは法律を破ることを厭わないので、Torよりもプライバシーを確保するための方法をすでにたくさん用意しています。

(中略)

Torは法律に従うことを願う一般の人々を保護することを目的としています。今は犯罪者だけがプライバシーを持っていますが、それを解決する必要があります。

(中略)

犯罪者はTorを使うことができますが、彼らはすでにもっと良い手段を持っていますし、Torを世界から奪っても彼らの悪事を止めることはできません。

同時に、Torやその他のプライバシー対策は、個人情報の盗難や、ストーカー行為のような身体的犯罪と戦うことができます。

出典:Doesn’t Tor enable criminals to do bad things? | Tor Project

「犯罪者は(法律を破ることを厭わないため)Torよりも良い匿名化の手段を持っている」「Torはむしろ犯罪者から自身を守るために利用できる」というのがTor側の回答です。

また、別のページでは「(Torの)大多数のユーザーは責任を持ってTorを使用しています。ご理解のほど、よろしくお願いいたします。」と述べています(出典:Tor misused by criminals | Tor Blog)。

正直、私もTorを真っ当な目的で利用している人間がどれほどいるのか疑問でした。

しかし、EFF曰く、多くの方に健全な利用されているんですね。とても安心しました。

近年は米国政府がスマートフォン等にバックドアを作るよう、Appleなどに要請したり、中国による香港への統制強化などが起こっているので、Torの必要性はますます高まると思いますね(`・ω・´)

Ryke
Ryke

参考:7 Things You Should Know About Tor | Electronic Frontier Foundation